螺旋特急ロストレイルに登録しているキャラクター背後のブログです
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赤夢
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物書きと読書と映画
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あかいゆめなのに何故ブログは青っぽいのかと聞かれて詰まってしまったどうしようもない生き物。色は青の方が好きなのです。
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暇だった。
それを作った理由はその一言に尽きる。
就職先が見つからず、もういっそ本性を現してどこかの庭先にでも飼われてやろうかとヤケッパチになっていたときだった。
銀幕ジャーナルを拾ったのは。
ベビーピンクの君をその紙面に見つけたのは。
クハイレがこの時暇であったのは、かの御仁、八之銀二にとってとてつもなく不運であったとしか言いようがなかった。
自宅。
「確か、女装癖というのでありましたか。」
銀幕ジャーナルを前に、クハイレは考えこんでいた。
「八之様がこのような特殊な性癖をお持ちでいらしたとは初耳でございます。」
間違った認識が着々と育まれていく。
「遺伝子的にかなり理想の方でございましたが・・・私も鼻が鈍ったのでございましょうか」
クハイレは、根本的に、なぜ人間の雄というものが雌のふりをするのを嫌がるのか理解できない。彼女ら狼にとっては、雌のふりなど獲物をおびき寄せるなどで結構役に立ったものだからだ。
弱々しく見えるから嫌なのだろうか?
クハイレは首を傾げる。
「別段、女装癖があったからといってただの個性以外の何ものでもないと思われるのですが・・・なぜヒトはこうも騒ぐのでしょうか」
わからない。
わからない、が・・・。
「楽しそうでございますね」
写真を取られたことに対する恐怖とか焦りとか崩れるプライドとかがありありと顔に表れている銀幕ジャーナルの写真を見て、なぜそう思えるのか。
「ちょうど暇でございますし、ヲトメサイズのメイド服でも作ってみましょうか」
間の悪いことに、彼女は、暇だったのだ。
出来上がった「ヲトメ専用メイド服」を見て、彼女は満足げに頷いた。
「なかなかの出来でございます」
黒い生地に白いレースのふんだんに使われたそれは、「メイド服」というよりはどこか「ゴスロリ系」の衣装だったが、まっ平らな胸を隠すようにふんわりとしたレースを使ったエプロンが、メイドらしさを引き出している。ヘッドドレスまで仕上げたのは、やはり暇だったからなのだろうか。
「早速売りに出かけましょう」
出来上がって十分でフリ―マーケットに並ぶこととなったメイド服は、
『漢女(ヲトメ)専用メイド服 今なら××××円でヘッドドレスつき!』
と看板を出した瞬間、速攻で売れた。
その反応の激烈さに、クハイレは今後も作るかどうか、真剣に検討中である。
それを作った理由はその一言に尽きる。
就職先が見つからず、もういっそ本性を現してどこかの庭先にでも飼われてやろうかとヤケッパチになっていたときだった。
銀幕ジャーナルを拾ったのは。
ベビーピンクの君をその紙面に見つけたのは。
クハイレがこの時暇であったのは、かの御仁、八之銀二にとってとてつもなく不運であったとしか言いようがなかった。
自宅。
「確か、女装癖というのでありましたか。」
銀幕ジャーナルを前に、クハイレは考えこんでいた。
「八之様がこのような特殊な性癖をお持ちでいらしたとは初耳でございます。」
間違った認識が着々と育まれていく。
「遺伝子的にかなり理想の方でございましたが・・・私も鼻が鈍ったのでございましょうか」
クハイレは、根本的に、なぜ人間の雄というものが雌のふりをするのを嫌がるのか理解できない。彼女ら狼にとっては、雌のふりなど獲物をおびき寄せるなどで結構役に立ったものだからだ。
弱々しく見えるから嫌なのだろうか?
クハイレは首を傾げる。
「別段、女装癖があったからといってただの個性以外の何ものでもないと思われるのですが・・・なぜヒトはこうも騒ぐのでしょうか」
わからない。
わからない、が・・・。
「楽しそうでございますね」
写真を取られたことに対する恐怖とか焦りとか崩れるプライドとかがありありと顔に表れている銀幕ジャーナルの写真を見て、なぜそう思えるのか。
「ちょうど暇でございますし、ヲトメサイズのメイド服でも作ってみましょうか」
間の悪いことに、彼女は、暇だったのだ。
出来上がった「ヲトメ専用メイド服」を見て、彼女は満足げに頷いた。
「なかなかの出来でございます」
黒い生地に白いレースのふんだんに使われたそれは、「メイド服」というよりはどこか「ゴスロリ系」の衣装だったが、まっ平らな胸を隠すようにふんわりとしたレースを使ったエプロンが、メイドらしさを引き出している。ヘッドドレスまで仕上げたのは、やはり暇だったからなのだろうか。
「早速売りに出かけましょう」
出来上がって十分でフリ―マーケットに並ぶこととなったメイド服は、
『漢女(ヲトメ)専用メイド服 今なら××××円でヘッドドレスつき!』
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その反応の激烈さに、クハイレは今後も作るかどうか、真剣に検討中である。
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