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螺旋特急ロストレイルに登録しているキャラクター背後のブログです
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あかいゆめなのに何故ブログは青っぽいのかと聞かれて詰まってしまったどうしようもない生き物。色は青の方が好きなのです。
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シェリダン(以下シ)「常々思うのだが、お前は警戒とかしたことが無さそうな気がする」
レイエン(以下レ)「うん?そんなことはないよ。ちゃんと注意はしているよ」
シ「注意じゃない、警戒だ!警戒心というヤツだ、警戒心。それがどうにも感じられない」
レ「警戒心・・・警戒するものがなかったからかな。注意しなければならないことはあったけれどね。」
シ「ふん?どんなことだ」
レ「たまに私のいた空間のエネルギーバランスが崩れて」
シ「それ以外」
レ「たまに世界で不確定要素として強い力を持った存在が現れて、世界のバランスが」
シ「それ以外!」
レ「たまに子供達(神々)に呼ばれて世界へ下りていくことがあったのだけれど、その時に私が上手く力を制御しないと、世界そのものがエネルギーを吸収しすぎて」
シ「それ以外だ!」
レ「私の空間にお客さんが来たときに驚かせないように」
シ「他者に対する警戒がないのか貴様ー!」

レ「そういえば『無防備すぎて時々襲いたくなりますね、あなたは』と言われたことはあるよ」
シ「・・・だ、誰にだ」
レ「23番目に創った子かな。理の番人として創った子だったんだけど、なぜか掟破りと波乱が大好きな子になってね。口癖は『売られた喧嘩はキッチリ返す主義ですので』だったかな」
シ「・・・・・・神か。そういえば、今まで何人の神を創ったんだ?」
レ「正確には【神】とは違う子もいるけど、7832の命を創ったよ。446の【世界】を創った。その上で、それぞれの世界の最初の命として創ったんだ。懐かしいね」
シ「・・・スケールが大きすぎて追いついていけないぞ。それで、その自分で創った命に迫られたわけか。本当になんというか呆れるなお前」
レ「でも迫られても私に性はないから何もしてあげることはできないし・・・」
シ「待て、何か論点が違う。そこじゃないだろう、そこじゃ・・・(脱力)・・・無償の愛も厄介なものだな」
レ「今までは私の創ったものしか存在しなかったからね。親が子に注ぐ愛情は無償だろう?」(微笑)
シ「銀幕市はどうなんだ?」
レ「え?」
シ「銀幕市にお前の創ったものといえば我しかいない。まぁ、我を直接創ったのは我の両親であってお前は我の世界を創ったという関係だが・・・銀幕市の面々はお前の子じゃない。銀幕市に対してはどういう感情がある?」
レ「銀幕市そのものも愛しているよ。そこに住む人々も」
シ「・・・。(呆れ)
確かに、お前にとっては【自分以外の全てのもの】=【子】=【愛すべきもの】だったからな。あまりに永い間当たり前だった認識を変えるのは難しいか。」
レ「そうだね、ここへ来た時はとても戸惑ったよ。でも私は今のこの状況がとても儚いうたかたの夢であるからこそ、せめて夢が終わるまでは夢に酔っていようと思ったんだ。この上なく幸せで、まどろみのように儚い夢に」
シ「・・・そうだな。せめて夢が終わるまでは、だな。店長に借金も返さねばならんし」
レ「シェリダンは変わらないね。そういう、ええと「オトシマエはキッチリつける」みたいなところは」
シ「・・・・・・そういう知識はどこから仕入れてくるんだ・・・?」
レ「通りすがりの人が話していたんだ」
シ「・・・・・・」

シェリダンは、この機会にレイエンに恋人でも家族でもできればいいと思ってます。
「レイエンは与えるばかりで、貰ったことが全くない」からだそうで。
レイエン自身は誰かと接しているだけでもう幸せだそうなのでシェリダンが悩むことはないのにと思っていますが、
「親の心子知らず」と同じように「子の心親知らず」なので、
自分が「望まなさすぎ」ということに気付いてない天然さんです。

今度レイエンが押し倒された話でも書いてみようかな・・・無論未遂ですが

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レイエンは一番最初に銀幕に登録したキャラクターであり、数年前からなんとなく考えていたキャラなので一番思い入れは深いんですが、
なぜにこうもネタにならないんだろうか、このヒトわ。
争いが嫌いなので誰かと喧嘩したとか勝負したとかそういうのないし、
慈愛で満ち溢れてるらしいので、いつも真摯で誰かをからかうことはないし、
日々のローテーションもなく銀幕市を練り歩いているだけなので特筆することはないし。
ストーリーが展開していかないんですよね。
本人に揺らぎが無いから。
だから、他の人と会った時に、その他の人がストーリーを動かしてくれないとレイエンはずっとにこにこして可愛いなあ抱きしめたいなあと思ってるだけなわけです。レイエンにとっては全ての生物が可愛い子供みたいなもんですからね。
うーん。でも穏やかで、本当に安心できるんですよね、レイエンは。
誰かを傷つけることは絶対ないし、ひたすら優しいんですから。最強とかそういう枠を超越して世界より強大な存在ですから、彼の側では思う存分気を抜けるわけです。

でも、もしレイエンを好きになった人がいたとして、その人がヤキモチ焼きだったら、大変ですね。
レイエンは全ての者に平等に惜しみなく慈愛を注ぎますから。

あー、あとはとくにないんですけど、そうだなー、道端で出会ったヒトの顔は全部覚えてそうな気がしますけどねー。
明日も仕事だー。
まだ月曜が終わったばっかなのになんでこんなに疲れてるんだろ。
カテゴリの選択で、レイエンの日常にするかシェリダンの苦労話にするか悩んだのですが、結局シェリダンの苦労話にしました。おそらくシェリダンが主体なので。
でも一応、レイエンの戦闘シーンは珍しいということで、レイエンの方のカテゴリにも上げておきます。


瓦礫の影で、シェリダンは大きく息をついた。
隠れてもムダということはわかっているのだが、気分的な問題だ。
そもそも、己の作ったものの全てを把握できる者に対すること事態が無謀なのだが、自分で頼んだ限り精一杯やるしかない。そのまま耳を澄ますように感覚を広げると、人間をはるかに越えて鋭敏な五感が周囲の情報を余すところなく伝えてくる。
しかし、視野の外までわかる気配の中に、求めるものはない。
「疲れたかい?」
唐突に至近距離で聞こえた穏やかな声音に、咄嗟に炎弾を放ちつつ飛び退いた。

世界の創造者、レイエン・クーリドゥの毎日は銀幕市観光だ。

朝、起きてきた鳥に柔らかなまなざしを向けていることもあれば、人の作った建物を興味深げに眺めていることもあれば、途切れることのない人並みに愛情に溢れた笑みを向けていることもある。
街の建物の並びに感心した目を向け、道路標識の前にいつまでも突っ立っていてじいっと見つめていることもある。様々なムービースターが通るたびに興味深げに目を細め、エキストラが通るたびに微笑む。ムービーファンが現れると、その肩に乗っているバッキーをいつもいつまでも眺めている。
彼がゆったりと歩けば地面近くまで流れ落ちる透き通った青銀の髪に、通りかかった猫がじゃれることもある。
そして、そういう場合は大抵、気の済むまで遊ばせてやってから流麗な動作で猫を抱き上げ、まるで我が子を抱いているかのような慈愛に満ちた表情でまた、ゆっくりと歩き出すのだ。
優しく抱かれた猫は、そのまま寝入ってしまうことも少なくない。
時折遭遇する子供たち―――ランドセルというものを背負っているからには小学生なのだろう、元気一杯、はちきれんばかりのエネルギーをきらきらとした両眼に宿したヒトの子供たちが、彼を見つけると警戒する様子もなく集まってくる。
「知らない人にはついてっちゃダメ」と母親に必ず言い含められているらしいこの世界の子供たちがなぜ見知らぬ自分に集まってくるのか、疑問に思ったことはあったが、世界の全てが愛しくてたまらない彼には、理由などどうでもよくなってしまった。

実際は、猫を大切そうにかき抱いて、ひどく優しいまなざしの麗人が、とても大きな―――母親のような存在感を備えていたからなのであるが。

「あっ!またネコちゃんがいる!ねぇ、抱かせて抱かせてー!」
「シーッ、何言ってんだよ、寝てるじゃん!」
「いいなぁ・・・ネコちゃん・・・」

あっという間に彼を取り囲み小鳥のように騒ぎ立てる子供たちを優しく見回して、レイエンはそっと唇に人差し指をあてる。

「今は、この子は寝ているから、また後でね。君たちも、寝ているところをいきなり起こされたらびっくりするだろう?」

互いに顔を見合わせて「シーッ」と囁いた子供たちに、彼はふわりと微笑む。
ああ、なぜこんなにも、生き物が愛しいのだろう。
その綺麗な笑顔に子供たちがぼうっと見惚れているのにも気付かず、一人一人頭を優しく撫でていく。
頭を撫でられてきゃらきゃらと笑ったりはにかむように笑う、嬉しそうな様子に、彼もまた嬉しくなる。

「いいな、ネコちゃん抱っこしてもらって・・・」

上目遣いにこっそり呟いた子供に、他の子供たちが弾かれたようにそちらを見る。それからそろってレイエンの腕の中のネコに羨ましげな視線を向けることからすると、皆ネコを抱きたいのではなくてレイエンに抱きつきたいようだった。小学生という無邪気に自分の欲望に忠実な年齢で、好きな人に抱きつかないということは、愛情を注がれた子供ならまず有り得ない。

「いっちばーん乗ーりー!」

嬉しそうに叫んでレイエンに飛びついた女の子を皮切りに、次々にレイエンに飛びついていく。
青銀色の幻想的な輝きを持つ髪を引っ張って登ろうとする男の子もいたが、年長の女子に叱り飛ばされてしゅんとして手を離す。そもそも、彼の全身は人間という形状をとっているだけで本質は全くの別物なので、髪もまた然り、引っ張られても抜けることはないし痛くもないのだが、髪の毛を引っ張って登ろうとするのは流石にレイエン以外にはまずいだろう。大抵の御仁は髪の毛を気にかけているし、大抵の淑女には髪を引っ張るなどとんでもない非礼に値するであろうから。

「気にすることはないよ。わたしには痛くも痒くもないからね。でも、他の子や大人にはやってはいけないよ。君も、髪を引っ張られたらすごく痛いだろう?他の子も、髪を引っ張られたら痛いだろう?ね、相手の気持ちをよく思いやれる子は偉いね」

ぎゅうぎゅうと子供たちに抱きしめられながら、そう優しく諭す。その声はどこまでも優しくて、穏やかで、だから子供たちは名前も知らない彼が大好きなのだ。


「じゃあ、また明日会おうねー!」
「明日、ここにいてね」
「ぜったいだよ!」

すっかり懐いてしまって、家に帰りたくないと言う子供たちは、帰りを待っている人がいるだろうとレイエンに諭され家路に着く。
大人しく家に帰るかわりとばかりに約束させられた「明日」に、彼は微苦笑を浮かべて頷いた。
そもそも彼は、休息を必要としないのだから、昼も夜も関係なく銀幕市を彷徨っている。
休息を必要とする者は眠りによって世界を区切って一日一日を数えているが、レイエンにとっては昼も夜も流れるもので、眠りによって世界が途切れることなどない。そのため彼は「明日」とか「何日後」とかいう感覚がどうにもよくわからなかった。

「明日、か。具体的に何時なのか、あの子に聞いてみようか」

自分と一緒に銀幕市に実体化した元人間の魔王を思い浮かべながら、夕焼けを目に焼き付けるように眺めて、彼は再び歩き出す。
夜がやってくる。
昼とは一味違った夜という世界も、彼は平等に愛している。
あの子―――シェリダンの活動時間も、夜だ。
夕日で紅く染まった髪をふわりとなびかせ、ゆったりと、今度は目的地決めて歩き出す。

「夜・・・深い傷を負った子たちが、好む時間だね」

優しく微笑んで、歩き出す。






すごく中途半端な気がしなくもないような気がします・・・・・!
世界の創造者の日常―とある日の夜―を読みたい方は「続きを読む」をどうぞ。

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