螺旋特急ロストレイルに登録しているキャラクター背後のブログです
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赤夢
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物書きと読書と映画
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あかいゆめなのに何故ブログは青っぽいのかと聞かれて詰まってしまったどうしようもない生き物。色は青の方が好きなのです。
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クハイレ・ウヴェウィンベレの朝は早い。
一番鳥が鳴いた瞬間に跳ね起きて朝食(一番鳥)を食べるくらいなので、それはもう早い。
彼女は寝る時は大抵銀狼の姿に戻って寝るので、起きて人型に戻った時は当然のように素っ裸だ。素っ裸が嫌なら赤ずきんを待つ狼のごとく服を着ろというのだ。とんでもない。狼の姿で服を着るなんて、宇宙服を着込んで寝ろと言われているようなものだ。勘弁してもらいたい。
そんなとりとめのないことを考えながら、彼女は大きく伸びをした。
今日はどの服を着ようか。
本性が狼なのに裁縫が上手い彼女は、お手製のメイド服をたくさん持っている。
今日は装飾の少ない、クハイレ的にはお気に入りのメイド服を着た。
それでは朝の挨拶に出掛けましょうぞ。
ガチャリとドアを開けると、空が白んで、太陽が顔を覗かせようとしているところだった。
くるる。
喉を鳴らして目を細める。今日は晴れそうだ。
朝の静寂を破らないように、そっとブーツのつまさきを地面につける。静かにドアを閉めると、視界の隅で動くものがあった。殺気は無い。自然にそちらを見やると、灰色の、犬とも狼とも区別のつかない、大きな獣がいた。
るるるるる。
喉を鳴らして挨拶をする。意味は、『お早う、今日も元気ですか』を簡略化したような。イヌ科の生物に大体共通して使われる挨拶。
オンッ
色好い返事。意訳『おうともよ!』。お隣のムービースター、名前はなんだか忘れたが臙脂色の捩れた角が特徴的な青年を気に入って彼の家の前に居座っているらしい。関係はなかなか良好なようで、よく一緒に出掛けたりしているそうだ。
灰色の獣に視線で暇を告げ、熱烈な朝の光を浴びせてくる太陽を見上げた。
「そんなに照らさずとも目はすっかり覚めております。」
これから、散歩がてらにほうぼうに挨拶してまわるのだ。もはや毎朝の恒例行事。自由気ままに寝ている猫たちはもとより、各家の犬たちは個性も様々だ。たまに、お隣の獣のようなムービースターの獣もいるけれど。
「今日こそは、職を見つけねばなりません」
朝の街に、歩き出す。
一番鳥が鳴いた瞬間に跳ね起きて朝食(一番鳥)を食べるくらいなので、それはもう早い。
彼女は寝る時は大抵銀狼の姿に戻って寝るので、起きて人型に戻った時は当然のように素っ裸だ。素っ裸が嫌なら赤ずきんを待つ狼のごとく服を着ろというのだ。とんでもない。狼の姿で服を着るなんて、宇宙服を着込んで寝ろと言われているようなものだ。勘弁してもらいたい。
そんなとりとめのないことを考えながら、彼女は大きく伸びをした。
今日はどの服を着ようか。
本性が狼なのに裁縫が上手い彼女は、お手製のメイド服をたくさん持っている。
今日は装飾の少ない、クハイレ的にはお気に入りのメイド服を着た。
それでは朝の挨拶に出掛けましょうぞ。
ガチャリとドアを開けると、空が白んで、太陽が顔を覗かせようとしているところだった。
くるる。
喉を鳴らして目を細める。今日は晴れそうだ。
朝の静寂を破らないように、そっとブーツのつまさきを地面につける。静かにドアを閉めると、視界の隅で動くものがあった。殺気は無い。自然にそちらを見やると、灰色の、犬とも狼とも区別のつかない、大きな獣がいた。
るるるるる。
喉を鳴らして挨拶をする。意味は、『お早う、今日も元気ですか』を簡略化したような。イヌ科の生物に大体共通して使われる挨拶。
オンッ
色好い返事。意訳『おうともよ!』。お隣のムービースター、名前はなんだか忘れたが臙脂色の捩れた角が特徴的な青年を気に入って彼の家の前に居座っているらしい。関係はなかなか良好なようで、よく一緒に出掛けたりしているそうだ。
灰色の獣に視線で暇を告げ、熱烈な朝の光を浴びせてくる太陽を見上げた。
「そんなに照らさずとも目はすっかり覚めております。」
これから、散歩がてらにほうぼうに挨拶してまわるのだ。もはや毎朝の恒例行事。自由気ままに寝ている猫たちはもとより、各家の犬たちは個性も様々だ。たまに、お隣の獣のようなムービースターの獣もいるけれど。
「今日こそは、職を見つけねばなりません」
朝の街に、歩き出す。
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