螺旋特急ロストレイルに登録しているキャラクター背後のブログです
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あかいゆめなのに何故ブログは青っぽいのかと聞かれて詰まってしまったどうしようもない生き物。色は青の方が好きなのです。
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レイエンのお話です。
「シェリダン・・・ちょっと匿ってくれないか」
いきなり壁抜けして現れたレイエンに、シェリダンは驚いて飛び起きた。
「待て、お前今どこから――・・・匿う?」
不穏な単語に驚いて問う。そして訝しげに眉をひそめた。
レイエンの力なら、自分を誰にも感知されないように気配を消すことなど造作もないはずだ。なぜわざわざシェリダンに助けを求めるのか?
しかし、普段かなりの注意を払ってこの世界に溶け込もうとしているレイエンが壁抜けなどという非常識なことをして来るからには、それなりに事情があるのだろうと窺わせる。
と、外からかすかに声が聞こえてきた。
「・・・レイエン・・・?どこに行ったの・・・」
若い男の声だ。が――
その声を聞いた途端、レイエンが薄闇の中でもわかるほどにぼしゅうぅうと赤くなった。
「・・・!?レイエン!?」
驚いて近付くと、縮こまってしまった。比喩ではなく、本当にサイズが一回り小さくなったのだ。おまけに銀色の淡い光を放っている。おかげでレイエンの様子はよくわかったが、こんなことは初めてだった。
レイエンは耳まで赤くなっていて、何が何だかよくわからないといった泣きそうな顔をしていた。
誰だこれはいやなんだこれははじめて見たぞこんなレイエンというかなんだくそう可愛いだろうが赤くなった所なんか見たことないぞいつも余裕綽々な顔してるくせに何だこの落差何があったどうしたというか可愛いなくそうこれが我の世界の源たる母かこれではまるでそのなんだすごく可愛いだろうが!
その場で硬直して己の親、源たる存在の意外すぎる一面を凝視していたシェリダンだが、混乱しまくりな思考を強引に消し去り、レイエンを抱きしめてやった。
気恥ずかしいが、そんなことは言っていられない。
「とりあえず、落ち着け。・・・何があった?」
そしてその後、レイエンの口からぽつりぽつりと語られた事実に、シェリダンはなんかいろいろぶっ飛んだ気分になるのだった。
親がいきなり恋すると、子どもはぶっ飛んだ微妙な気分になるというお話。
いきなり壁抜けして現れたレイエンに、シェリダンは驚いて飛び起きた。
「待て、お前今どこから――・・・匿う?」
不穏な単語に驚いて問う。そして訝しげに眉をひそめた。
レイエンの力なら、自分を誰にも感知されないように気配を消すことなど造作もないはずだ。なぜわざわざシェリダンに助けを求めるのか?
しかし、普段かなりの注意を払ってこの世界に溶け込もうとしているレイエンが壁抜けなどという非常識なことをして来るからには、それなりに事情があるのだろうと窺わせる。
と、外からかすかに声が聞こえてきた。
「・・・レイエン・・・?どこに行ったの・・・」
若い男の声だ。が――
その声を聞いた途端、レイエンが薄闇の中でもわかるほどにぼしゅうぅうと赤くなった。
「・・・!?レイエン!?」
驚いて近付くと、縮こまってしまった。比喩ではなく、本当にサイズが一回り小さくなったのだ。おまけに銀色の淡い光を放っている。おかげでレイエンの様子はよくわかったが、こんなことは初めてだった。
レイエンは耳まで赤くなっていて、何が何だかよくわからないといった泣きそうな顔をしていた。
誰だこれはいやなんだこれははじめて見たぞこんなレイエンというかなんだくそう可愛いだろうが赤くなった所なんか見たことないぞいつも余裕綽々な顔してるくせに何だこの落差何があったどうしたというか可愛いなくそうこれが我の世界の源たる母かこれではまるでそのなんだすごく可愛いだろうが!
その場で硬直して己の親、源たる存在の意外すぎる一面を凝視していたシェリダンだが、混乱しまくりな思考を強引に消し去り、レイエンを抱きしめてやった。
気恥ずかしいが、そんなことは言っていられない。
「とりあえず、落ち着け。・・・何があった?」
そしてその後、レイエンの口からぽつりぽつりと語られた事実に、シェリダンはなんかいろいろぶっ飛んだ気分になるのだった。
親がいきなり恋すると、子どもはぶっ飛んだ微妙な気分になるというお話。
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