創造者

・・・。なんだろう。メモ帳に書き散らしてあったので読める部分だけ書きました。字ののたくり具合からして寝る寸前に書いたようです。
メモ書き・・・みたいな。

カミサマ
青みがかった銀の髪
白く青く光を放つ花の咲く野の
大きくて小さな　三十六角の御堂に棲んでいる
三十六の角には　三十六の燭台が並び
蝋燭の代わりに　蒼くて黒い球体を浮かべている
これは世界
三十六のセカイ
銀の髪をなびかせてくるりと踵を返し
カミサマは世界を覗き込む
軽やかに身を翻し
生命を愛おしげに眺める
美しい微笑を浮かべて

世界がひとつ　滅ぶとき
カミサマは新しい世界を創る
滅んでいった世界を　我が子を悼みながら
もう滅ばぬようにと願いながら
その新しい世界をそうっと燭台に灯すのだ
優しく　大切に　慎重に

カミサマは世界にひとりだけ　
カミサマは世界にひとりぼっち
それでも　幸せが尽きないのは
世界の生命が楽しげに輝いているから
たとえ　会うことも　救うことも　できなくとも
微笑ましい　愛しくて堪らない世界が　ここにあるから